「三組の夫婦のうち、一組は離婚する」なんて言われるほど、離婚という言葉が多く聞かれるようになりました。
とはいえ、最初から離婚するつもりで結婚するカップルはいないし、できればずっと仲良く、結婚相手と一緒にいられればそれが一番ですよね。
長い時間を共に過ごす夫婦だからこそ、お互いの相性がとても大切になります。
じゃあ、結婚相手として選ぶなら、どんな相性を重視したら良いのでしょうか? 今回は、このテーマについてお話します!
1. 一番多い離婚原因は、やっぱり◯◯!
平成29年度の司法統計「婚姻関係事件数」によると、男女ともに離婚申し立ての動機として最も多いのが「性格が合わない」でした。
男性は611の申立人に対して386人、女性は1459の申立人に対して660人と、ぶっちぎりの結果です。(そして、男性と比べて女性の申立人の多いこと!)
この他には、暴力を振るう、生活費を渡さない、精神的に虐待する……といった動機が挙げられています。
よく離婚の理由で多いのは「価値観の相違」だって聞きますが、これはちゃんとしたデータにも裏付けされたものだったのですね。
<参考元> 平成29年度 婚姻関係事件数
2. 結婚相手との相性で大切なのは「価値観」
さて、前出の最も多い離婚原因を踏まえると、結婚相手との相性を考えるうえで、一番大切なのはやっぱり「性格」や「価値観」だということになります。
人間として合うか、合わないかということですね。
……と聞くと、ずいぶんふわっとした話だなと思えるかもしれませんが、あなたも誰かと話をしていると「この人とはなんか気が合うな」「あの人と話してると、どうもイライラするんだよね」なんてことがあるでしょう。
うまく言語化できないけれど、感情が、本能が好き嫌いを告げている。そんな動物的な感覚は誰にだってあるもので、だいたいその感覚は当たっています。
恋人を見て「この人が結婚相手でいいかな?」と考えたときは、ぜひそのフィーリングを大事にしてください。
間違っても、「結婚すれば変わってくれるかも」なんて淡い期待を抱いてはいけません。そんなものは幻想です!
3. こんなところもチェック! 結婚相手に大事な相性
結婚相手を見極めるにおいて、非常に大切な価値観についてもう少し掘り下げて考えてみましょう。
金銭感覚
つき合っているときは、せいぜいデート代をどっちが払うのか、ワリカンにするのか程度の問題ですが、結婚となると避けては通れないのがお金のコト。
金銭感覚とは、基本的に自分が生まれ育ってきた人生の中で育まれるものなので、ちょっとやそっとじゃ変わることはありません。
貯金ができない、あればあるだけ使ってしまうといった浪費タイプ、またはとことん削るところは削らなきゃ満足できない節約タイプなど、さまざまな人がいます。
自分とあまりに合わない場合、一緒に生活する時間が長くなればなるほど苦しくなっていきます。
コミュニケーションの量と質
うまくいかない夫婦には、圧倒的に会話が足りないと言われます。そしてこの会話にも、実は2種類があるんですね。
日々のできごとを話す世間話的な会話と、未来のことやお互いのことを話す深いコミュニケーションとしての会話です。
世間話的な会話ならいくらでもできる夫婦であっても、意外とコミュニケーション不足に陥っているケースがあります。
会話の量がどんなに多くても、質が伴っていなければ、その夫婦関係は空洞化してしまうでしょう。
性
日本の夫婦はセックスレスになりやすいと言われているのを、ご存知でしょうか。これは、特に子どもが生まれたあとの夫婦が陥りやすい問題です。
日本では、まだまだ性についてオープンに話すことは難しい現状がありますが、せめてパートナー間ではしっかり話せる関係性を築いておくべきでしょう。
その方がセックスレスにもなりにくく、長い結婚生活においてもお互いにハッピーになれるはずです。
食事
食べ物の好みやマナーの問題など、食に関する相性も根深い問題です。
食と生活は密着しているものなので、ここの相性が良くないと、一緒に生活すること自体が苦しくなっていきます。
よく聞かれるのは、食べるときにクチャクチャ音を立てるのが耳障りでたまらない! という話ですね。
こういった小さなストレスは結婚生活が長くなるにつれてどんどん大きくなります。
根が深くなる前に嫌なことは嫌だとはっきり伝え、お互いに歩み寄りの姿勢を大切にしましょう。
4. おわりに
離婚理由で最も多いのが、性格の不一致、価値観の相違です。
つまり、このあたりを結婚前からうまくクリアできていれば、離婚の可能性はぐっと低くなるとも言えますよね。
もちろん100点満点の結婚相手なんていないでしょうし、結婚前に相手のすべてを見抜くことも不可能でしょう。
でも「この人のこのクセは、あと50年間そばで見続けてもはたして許せるかな?」といった視点を持つことによって、見えてくるものは必ずあるはずです。
結婚を期に、男性が変わることはほとんどありません。なので気になる点があれば、結婚前に解決するようにしてくださいね。