女性と同じく、男性も結婚相手を選ぶ時にはいくつか妥協する点があります。
妻側としては本音を知るとショックかもしれませんが、完璧な人間などいないのでそこはお互い様ということで……。
男性は、結婚を決める時、具体的にどのような点で妥協しているのでしょうか?
1. 年収
日本では女性よりも男性の賃金のほうが高い傾向があるので、できれば共働きしてほしいとは思うものの、自分よりたくさん稼いでほしいとまで思う男性は少ないです。
ですから、年収が300万円に届かなくても、女性が婚活で不利になることはほとんどありません。
それよりも、家のことをしっかりやってくれたり、子どもをきちんと育ててくれたりするかどうかが気になるようですね。
2. 価値観の違い
付き合ってみて「うん?」と思う点があっても、それがよほど深刻なズレでなければ価値観の違いを妥協する男性は多いです。
ただ、それは女性が素直な性格であり、意見がぶつかった時もちゃんと相手の話を聞ける人であるというのが前提。
なにがなんでも自分は間違ってない! と主張してしまう性格の女性だと、価値観の違いに目をつぶって結婚したところでケンカばかりになるのが容易に想像できるので、「付き合うまでならいいけど、奥さんにするのはちょっとね」と敬遠されてしまいます。
3. ルックス
男性は「視覚で恋をする」と言われています。好みのルックスの女性に弱く、一目惚れをしてしまうことも多いのですが、結婚となると話は別。
どんな美人も毎日一緒にいれば見慣れてくるし、年をとれば誰だって老けてしまうので、自分の好みから大きく外れていなければ良しとする男性が多いです。
顔の造りやスタイルよりも重要なのは、清潔感や身だしなみにきちんと気を配れるかどうか。
結婚しても恥じらいを忘れず、年相応のメイクやファッションを楽しみ、いつまでも女性らしくいられるような人が結婚相手に選ばれます。
4. 家事能力
今は便利な家電がいろいろと出ているし、自分も家事をすることに抵抗のない男性が増えているので、多少料理や洗濯が苦手でも気にならないという男性は多いです。
さすがに毎日コンビニ弁当や外食、掃除が苦手で家中カビや埃だらけ……というのでは困りますが、家事能力はコツコツ続けることによって上がっていくもの。
結婚してから少しずつ覚えていけばいいので、あまり焦らなくても大丈夫です。
5. 年齢
女性が子供を産める年齢には限りがあるし、子育てには体力も必要なので、「どうしても子どもが欲しい」と考える男性は年齢の若い女性を選ぶ傾向があります。
しかし、子どもを持つことのデメリットも広く周知されてきた今では、「子どもがいなくても、夫婦が仲良く暮らしていければそれでいい」と考える男性が増えてきました。
また、年の差結婚をするカップルが増えたため、年齢差があることも障害にはなりにくい時代です。相手の年齢よりも、一緒にいて幸せだと思えるかどうかが重要!
世間一般の価値観では「ちょっとどうなの?」と言われる年齢でも、相性が良ければ妥協してかまわないと考える男性は多いです。
6. 自分の親との相性
一昔前の日本では、結婚したら女性は男性の家のもの、舅や姑によく仕えて決して逆らってはいけないというのが当たり前でした。
しかし、核家族化や女性の社会進出が進んだ今では、そうした考え方を黙って受け入れる女性は少なくなり、夫になる男性も「別にそこまでうちの親に気を使ってくれなくていい」とドライに考える傾向が。
同居するならまた話は別ですが、それぞれの家で離れて暮らす場合は、たとえ自分の親と妻になる女性の相性が悪くても特に問題はないと割り切れる男性が増えたのです。
ただ、頭では分かっていても、いざ妻が自分の母親に嫌な態度をとるとおもしろくないと思ってしまうのも本音。
自分を犠牲にしてまで尽くす必要はないけれど、せめて最低限の付き合いはこなし、大人として当たり障りのない態度をとってほしいと考えています。
7. 相手への気持ち
女性は30代になると結婚を焦り始めますが、それは男性の場合も同じです。
周りがどんどん結婚していくので取り残されたような気分になるし、既婚者のほうが社会的な信用を得やすいので仕事にもプラスになる。
さらに親からも「早く孫の顔を見せてくれ」とせっつかれ、あわてて婚活を始めるのです。
そのため、とにかく早く結婚したいという思いが先に立ち、相手の女性のことをそれほど深く愛していなくても、条件さえ合えば結婚を決めてしまうケースが少なくありません。
夫婦としての愛情は結婚生活を始めてから少しずつ育てていけば良い、それよりも1日も早く家庭を持って、親や世間から一人前の男として認められたいと考えるのですね。
たいていの場合はそれでけっこううまくいくのですが、中には結婚してから好きな女性ができてしまったり、愛していない妻との生活に耐えられなくなったりする人もいます。
そうなると辛い立場に立たされるのは妻。「結婚と恋愛は別」という考えで結婚するなら、それなりの覚悟も必要です。
8. おわりに
誰だってできれば完璧に理想通りの人と結婚したいけれど、そんな相手と巡り合えるのはほんの一握り。
男性も、いろいろなことを妥協しながら結婚相手を選んでいるのですね。
しかし、結婚は実際に生活を始めてからが本番なので、妥協点があったとしてもそれを補えれば問題ありません。
大切なのは、日々の生活を二人で協力し合い、豊かなものにしていくこと! 妻側としてもドンと大きく構え、夫との結婚生活を楽しみましょう。