withコロナの影響によりリモートワークが普及し、多くの会社でWeb会議が以前より盛んになっています。
実家でリモートワークをしている人にとって、家族の声を拾ってしまわないかどうかは不安な要因でしょう。
実際に、Web会議中に誰かの家族の声が聞こえてきたという経験をしている人もいるのではないでしょうか?
今回は、Web会議にぴったりなマイクの特徴や、おすすめのマイクをご紹介します。
1. Web会議に使えるマイクの種類
Web会議には、専用マイクを使うのがおすすめです。
また、会議に参加する人数によっても適したマイクは変わってきます。それぞれのマイクを見ていきましょう。
ヘッドセット
Web会議が小規模で参加する人数が少ない場合、ヘッドセットがおすすめです。ヘッドセットはヘッドフォン型で口元にマイクが付いています。
相手の声が聞き取りやすく、自分の声も届けやすいという特徴があります。また、口元にマイクが固定されているため、会議中にパソコンを操作するのも不自由なくできます。
スピーカーフォン
Web会議の際はスピーカーフォンも便利です。スピーカーと集音マイクが内蔵されており、通話にうってつけです。
集音マイクは音を集中的に拾えるため、他の雑音を拾いにくいという特徴があります。リモートワークの広がりにより、人気が高まっているマイクです。
USBの優先接続タイプやBluetoothの無線接続タイプなどがあります。
ヘッドフォンもスピーカーも、それぞれWeb会議に適しています。
多くのノートパソコンに内蔵されているマイクは音声ラグやノイズがあったり、移動が不便だったりするため、Web会議にはヘッドセットかスピーカーフォンを導入すると良いでしょう。
2. スピーカーフォンの選び方
自宅でWeb会議に参加する際、家族の声が入らないようにするには他の音を拾いにくいマイクを選ぶのがおすすめです。他の音を拾いにくいマイクの特徴を見ていきましょう。
ノイズキャンセリング機能がある
ノイズキャンセリング機能が搭載されているヘッドセットやスピーカーフォンには、周辺のノイズや雑音を拾うマイク機能があります。
集音されたノイズは自動的にデジタル信号に変換され、処理エンジンである「DSP(デジタルシグナルプロセッサ)」ます。
そしてノイズと逆位相の音を発生させ雑音を打ち消し、遮断できるのです。
ノイズキャンセリング機能が付いていると周りのノイズを自動的にカットしてくれるため、家族の声や他の音を拾いにくいです。
Web会議では複数の相手の声を聞き取る必要もあるため、ノイズキャンセリング機能が付いているものがおすすめです。
エコーキャンセリング機能がある
スピーカーフォンにはスピーカーと集音マイクが内蔵されているため、スピーカーから発した音を集音マイクが拾うとハウリングしてしまいます。
ハウリングを防ぐためには、エコーキャンセリング機能が搭載されているものを選ぶと良いでしょう。
エコーキャンセリングが付いているとエコーやハウリングが防止・緩和されるため、快適に会話できます。
無線か有線か
ヘッドセットには無線タイプと有線タイプがあります。有線タイプの多くはUSB接続で、簡単につなげられる上に音声のタイムラグが生じにくいのが特徴です。
また、バッテリー切れを気にせずに長時間のWeb会議に望めます。ただし、PCから一定以上離れて話すことができないというデメリットもあります。
Bluetoothを利用した無線タイプは、PC少し離れた距離でも問題なく会話できるという点が優れています。タイムラグは発生しやすいため、その点には注意が必要です。
集音性の高さ
それぞれのマイクによって集音範囲が異なります。スペックとしてそれぞれの製品に対応人数が記載されているので、チェックしてみると良いでしょう。
自宅で参加するWeb会議では対応人数が少なくても問題はありませんが、集音範囲が広い製品を選ぶとある程度離れた距離からも声が届きます。
3. Web会議におすすめのヘッドセット
サンワサプライのUSBヘッドセット「MM-HSU09BK」
こちらは小ぶりなオーバヘッドのヘッドセットです。手元のスイッチを押すだけでマイクをすぐにミュートできるので、家族が近くに来た際などに便利です。
マイクスポンジが付いており、息による雑音を拾いづらくなっています。
また、ボリューム調節が手軽に行えるのも嬉しい点でしょう。パソコンとはUSBで接続する有線タイプになります。
Sennheiser(ゼンハイザー)「VoIP PC3.2 CHAT」
ゼンハイザーは、プロも使用する音響機材で有名なメーカーです。こちらの製品はマイクにノイズキャンセリング機能が付いており、周囲の音を拾いづらく声を届けやすいのが特徴。
パソコンとマイク・イヤホン端子で接続するタイプで、端子のない薄型PCでは使えないので注意してください。
logicool(ロジクール)「H600r」
ワイヤレスオーディオのヘッドセットです。超小型のレシーバーをパソコンのUSBポートに挿入すると、10mまでの範囲内で無線利用が可能になります。
右側のイヤーカップにはスイッチが搭載されており、電源のオンオフや音量を調整できる他、ミュート機能も付いています。
ノイズキャンセリングマイクのため、他の音を拾いにくいです。また、マイクの位置調節が可能であり、自分で調節して背景雑音を軽減できます。
4. Web会議におすすめのスピーカーフォン
Web会議におすすめのスピーカーフォンをご紹介します。
V-CUBE 汎用型マイクスピーカー
Web会議用に開発された製品で、リモートワークにぴったりです。
USBによる有線接続とBluetoothによる無線接続の両方ができ、320gと軽量なので持ち運びも気軽にできます。集音範囲は2mで、自宅で少し移動する際にも問題なく音声が届けられます。
また、バッテリーは最大12時間なので、会議中もバッテリー切れを気にする必要はありません。
自動集音レベル調整や自動ノイズ・エコー除去クロストークも対応しています。
YAMAHA YVC-200
適応型エコーキャンセラーやノイズリダクションが搭載されており、遠隔の双方向通話が快適に行えます。
スーパーワイドバンドに対応しており、音質が良いのも特徴です。対応人数は1~4名程度とコンパクトなので自宅用にも適しています。
マイクは360°全方位から集音するため、位置を気にせず話ができます。
eMeet ワイヤレス スピーカーフォン OfficeCore M2
AIマイクが4つ搭載されており、「位置検出機能」が自動的に話している方向を検知してくれる高性能マイクスピーカーです。
360°全方位かつ半径10mまでの集音力があります。エコーキャンセリングとノイズキャンセリング機能も付いているため、雑音を気にせず会議が行えるのが嬉しい点です。
AUX接続も可能なので、PCだけでなくスマートフォンやタブレットからも接続できるのが特徴です。
サンコー(THANKO)「みんなで話す蔵」USBSKPMT
USB接続タイプで、およそ4mまでの集音力があります。また、本体に音量調節、マイク、スピーカーのミュートボタンがあり、音声調整が楽に行える製品です。
家族が部屋に入ってきた時も、ミュートボタンを押すと会議に参加している人たちには声が届かなくなるので便利です。イヤホンジャックも使用可能。
5. おわりに
外出自粛要請期間が過ぎても、今後はwithコロナ時代に適応していく必要があります。
リモートワークでは必須と言えるWeb会議で家族の声が入りこむといった事故を起こさないためには、適切なマイクを選ぶのが大切です。
今回はWeb会議におすすめのマイクの種類や製品紹介をしました。それぞれに違った良さがあり、自分の環境や好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
気になったヘッドセットやスピーカーフォンは、ぜひチェックしてみてくださいね!