「私を好きな人」を好きになれない……追いかけられる恋が苦手な理由

恋をする時、人は必ず「愛されタイプ」か「愛したいタイプ」に分かれるものです。また、「愛したいタイプ」の人は自分が好きになった人と付き合いたいと思うため、好きになられることを苦手とするケースが多いようです。

自分を好きな人を受け入れてお付き合いしたほうが、失恋のリスクも少なく、ラクなはずなのに……なぜ好きになってくれる人を拒否してしまうんでしょうか?

「私を好きな人」=「タイプじゃない」

筆者は占い師としても活動しているのですが、自分が好きな人には振り向いてもらえず、好いてくれる人はタイプじゃないからイマイチ……というお悩みを、しばしば聞きます。

もちろん、本当に恋愛対象外で生理的にムリ! という場合もあると思うのですが、約半数くらいの人は、「自分から好きだと思えない異性は、基本的に興味がない」と、最初からバッサリ切っているように感じます。

それは、恋愛が「ドキドキすることから始まるもの」という思い込みによるもので、情熱的な恋が好きな人ほど、ときめきを信じることが多いのでしょう。

けれど、年齢を重ねるほど、ドキドキから恋が芽生えることが減りますし、安心できる相手……つまり結婚相手にふさわしい異性には情熱的なときめきが必然ではありません。

結婚生活はドキドキすることより、いかに安定して長く関係を続けられるかが大事ですから、常にときめいている必要はないんです。

自分から追いかけたい相手でなくとも、好いてくれる相手を受け入れることで、素敵な恋ができる可能性は大いにあるでしょう。
「私を好きな人」=「タイプじゃない」

本当の私を知らないくせに……

また、「私を好きな人が好きになれない」という人の中には、本当の私を知らないくせに好きだなんて信じられない! と拒否するケースもあります。

たとえば、職場で当たり障りなく振る舞い、素の自分をさらけ出すことがない人が、同僚から「キミの真面目さが好きだ」と告白されても、「え、そんなの本当の私じゃないし」と白ける……という感じ。

けれど、真面目に装っているとはいえ、それも自分の一部には間違いなく、「本当の私じゃない」と思うことのほうが、実は不自然だったりします。(そう思う気持ちはわからないでもありませんが……)

ですので、あなたを好きになった人こそ、ちゃんとあなたを見ている人なのかもしれません。
本当の私を知らないくせに……

好かれる幸せ

「私を好きな人」をウザい、ストーカーっぽいなどと言う人もいますが、そういう人は本当の意味で好かれる幸せを知らない可能性もあります。

過去に一方的な愛を押し付けられて困った経験があるのかもしれませんが、自分から求めなくても愛される状況って、実に精神が安定するものです。

恋愛傾向が狩人タイプの人には、そうした感覚がなかなか理解されないとしても、前向きに知ろうとすることは大事ではないかなと思います。

結婚を求めるようになれば特に、男女関係は惚れたはれただけでは済まないので、どんな状況でも愛される安心感を知ることは重要でしょう。
好かれる幸せ

さいごに

「私を好きな人」は、あなたのことをよく見ていますし、どんな時も理解しようと前向きなスタンスを示してくれます。

あなたが好きな男性にするようなことを、努力してくれているんですね。

相手の気持ちがわかったなら、ちょっとは「私を好きな人」に対する印象が変わってくるかもしれません。向こうの思いの深さに心が揺れて、新しい恋が始まる……可能性だってありますよ!

Written by 沙木貴咲

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