お世話になっております。じぶんの恋愛黒歴史を棚にあげた”ダメ恋愛コンサル”としても活動中の株式会社たかだまなみです。

2016年の夏からウェブでお婿さんを募集し、面談をさせて頂いた男性は50人を超えました! パチパチパチ〜! 

「ネタなのか本気なのかわからない!」との声が多かったこの企画ですが、冷やかしでも応募してくれた方がいたのは幸いです。みなさま、ありがとうございます。


弊社のお婿さんになりたい面談希望者とは、カフェやお酒の席で数時間お話することが多いです。流行りの出会い系アプリで会う方よりも話がはずみますし、深い話ができます。なぜかというと私のウェブページや、こうして連載させて頂いている記事にも、私の”弱み”が書いてあるからです。

麻雀でもトランプでも手の内が明かしてあったらどうでしょう。カードの内容がわかれば絶対勝てますよね。なので初対面の方でもカッコつけずに心を開いてくれますし、会って早々に深い話ができるのです。数時間話す頃にはすっかり面接だということを忘れ(オイッ!)「また会おうね!」と再開を約束する仲になれます。とても有意義な時間です。


今回ご紹介するタダシさん(当時35歳/情報通信業 会社員)は、数年前に付き合った人で、やはり数時間話しただけなのに、もう長い付き合いをしている錯覚をするほどたくさんの話ができて意気投合。

「こんな深い話、誰ともしたことがない。こちらの事情も受け止めてくれてほんとうに嬉しい。」彼はバツイチでしたが、爽やかだし、カッコ良いし、私としても好感が持てました。

しかし心にロザリオ(カトリック教徒の数珠)を持つ敬虔(けいけん)な信者であるタダシさん。一体なんの信者なのか? どうぞ続きをご覧ください……。

 

自称Sの男性で本当にSだった試しがない件

【婚活はつらいよシリーズ5】処女信仰とケガレ意識の強い男たち。あるいはマリアとバブみについて

その頃の私はと言うと、例にも漏れずイケメン美容師にヤリ無視されたり、チャラ男にヤリ逃げされたりして傷ついていました。(そんな頃が今となっては懐かしい。)嫌なことがあると過食になるか拒食になるかで、体重が大幅に変わってしまう波のある生活を送っていた時代です。

そんな傷ついた経験を共有する中で「大丈夫だよ、まなみは俺が守る」と言ってくれたタダシさん。そんな男気に惚れて付き合うことにしたのです。


「過去にどんなことがあったとしても、それで俺の気持ちが変わることはないし、今のまなみを愛してるよ。」……私はですね、男性の言葉って信じちゃいけないと思うんですよ。

「信じる」ということは、実際の行動と発言や、約束したことに差異があってもググッと我慢して「いや、彼はああ言ってたし。」と飲み込むことなんですよね。これは不幸のモトにしかなりません。

信じる、というよりは彼が言った言葉はその場のその瞬間には当てはまるけど、明日はわからないくらいに考える方が無難です。まぁまずは、そんな世の中の真理を悟らせてくれた師、タダシさんの例を見てみましょう。


「俺、ドSなんだよね。Mとか俺はなれない。」とドヤ顔でタダシさん。私はヤリチンへの揺らぐ気持ちの中で、男性に復讐したいと燃えていたのでしょう。私のドS復讐セックス(内容は割愛)を受けると、一変してMになってしまったのです。私は受け身より楽しいな、へへへ。くらいにしか思っていなかったのですが、最初はどちらかと言うと頼れるお兄さんだったタダシさんは、これをきっかけにドMになっただけでなく、年齢が後退していく事態に発展するのです。

 

母性の強い、甘えさせてくれる人が好き(ただし処女に限る)

【婚活はつらいよシリーズ5】処女信仰とケガレ意識の強い男たち。あるいはマリアとバブみについて

付き合って数ヶ月もたった頃。気づくとタダシさんは赤ちゃん言葉で話すようになりました。

「タダシはぁ〜喉が乾きまちた〜〜バブー。」
「タダシはぁ〜クッキーがぁ食べたいです〜バブー。」

ツバメの母親のようにせっせと口元にご飯を運んであげては、かわいいかわいいとタダシさんを撫でまくりました。


そんな彼かわいいな、と思う私はバカですか?(バーカでーす!)
はい、元気なお返事、ありがとうございます。

今だからこそ声を大にして言いますが、男性を甘やかすのはバカ女のすることです。飴とムチならいいでしょうが、飴と無知はダメです。過度の甘やかしが起こす未来を想像できない無知のツケは、男性の腐りきった本来の姿を見るだけです。


話はそれますが、私が飼っている猫を実家に預けたところ母からクレームの電話がきました。「あんたの所の猫はね、どんなに可愛がっても『足りない足りない、ボクには愛が足りない』って顔で見てくるのよ!挙句の果てに布団におしっこまでして!あんたの猫は依存症すぎて手に負えない!」

……なるほど、私は男性だけでなく、猫までも依存症にしてしまうようです。もはやこれって才能じゃない?と今では謎の自信に満ち溢れています。


しかしそんな見るに堪えないバカップルにも試練の時が訪れます。「まなみ。俺は甘えさせてくれる人を求めていたんだってまなみに出会って気づいた。本当にありがとな。」いや〜ん、照れるー!と返そうと思ったその時。

「でも俺、まなみに過去いろんな男性と繋がりがあったってことが許せないんだよな。」……クソ男発言キターーーーーーーー!!!!

 

クレイジーガールが好き(ただし処女に限る)

付き合いたての頃タダシさんに聞いた「私のどこが好き?」と言う笑っちゃうくらい野暮なセリフ。
答えは「俺にはないクレイジーなところかな。」

私のような常識人のどこがクレイジーなのははわかりませんが、確かに彼は折り目正しい生活、ホコリ一つない部屋で暮らす、整理整頓が趣味の真面目な人。しかしそれも彼は変わっていきます。

普段は優しいのに、酔っ払うと「今まで付き合った人何人?」「女はいろんな男とヤッちゃ価値が下がるんだよな〜。」「経験人数多いの恥ずかしいと思わないの?」「やっぱり女は処女に限る。」完全に暴言ですよね。でも、いつもは優しい人なんですよっ!悪い人じゃないんです!


タダシさんに言わせると、
「女が体を安売りするから幸せが薄っぺらくなっている。」(まぁ、一理ある?)
「女の方が性病になりやすい。」(そうなんですか?だから何なんですか?)
「誰かが使った後のものって気持ち悪いだろ。」(お前もな。)
「女が淫らになるのは世界にとってよくないことだ。」(ちょっと、何をのたまいやがってるか……。)

日めくりタダシというカレンダーに彼の名言を載せて売ったらどうでしょうね。カレンダーとしての機能いうよりは燃やしてスッキリするタイプの……。


性の問題について取り組んでいる友人によると、クリスチャンというわけではないけれどなぜか「聖書に書いてあるから!」と言う理由で、女性が性にポジティブになることを否定してくるおじさんがいるそうですし、ネットの世界にも「純潔教育を推進しろ!」と叫ぶおっさん達が存在しているので結構需要がある考えなんですね……。「処女は素晴らしい教」に入信していたタダシさん。そんなことがあったせいなのか、その後私は長らく童貞さんと付き合うことが多くなりました。

 

頑張りなさいとお母さんみたいなことを言うとキレる

タダシさんがバブバブ言うので、私もバブみを発揮して母親役をつとめていましたが、「あれ?仕事、今日やるんじゃなかったの?」となんの気なしに聞くとガチギレ。「お皿洗って。」というとブチギレ。「今宿題やろーと思ってたんだよ!うるせえクソババ!」という心境なのでしょうね。彼の部屋からポイっと追い出されてしまいました。なるほど、そう言うお母さんは求めてないのね? 勉強になります。


きっと、タダシさんの中では自分はお尻のぷりんっとした天使。その天使な自分に似合うのはマリアしかいない。全能を産んだケガレのない奇跡の女神。自分の隣にふさわしいのはそういう女性だ、ということでしょう。だんだんと彼の自作自演の「天使な俺のストーリー」に出演させられている気がしてきて、一緒にいるのがつまらなくなり関係は終わりました。こうやって書いて改めて思い出してみると、タダシさんはナルシストで器が小さかったですね〜。


これまでもいろんなダメ男を紹介してきましたが、その中でも彼がナルシスト部門第一位、モラハラ発言部門第一位と各賞を総ナメでした。私の他人依存型メンヘラは意外とナルシストの人には発揮されないようで、サクっと別れた記憶があります。依存って一人ではできないんですよね。お互いに依存するからズブズブな関係になる。そういう意味で彼は自分にズブズブなので、自分よりも大切な誰かを見つけるのは不可能でしょう。

 

恋に祈る、恋を祈る

【婚活はつらいよシリーズ5】処女信仰とケガレ意識の強い男たち。あるいはマリアとバブみについて

彼の度を超したモラハラ発言、差別愚弄のオンパレードに対して、私は「しっかり怒るべき」と今となっては思います。

「どうしてそんなことを言うの?」「なんて失礼な人、さよなら!」と強いあなたなら言えたでしょう。

でも、私は弱くて愚かでした。いつも通り、見捨てられるのが怖くて何も言えなかったのです。彼が調子に乗ってまた違う女性を傷つけているのではないか、処女信仰が過激になって幼女を襲ったりしていないか、弊社で調査と言う名のネットストーキングをしてみたいと思います。


後になって聞いたのですが、タダシさんは元奥さんに浮気をされて離婚したのだそう。だから、女性ヘイトな発言を繰り返していたのかもしれません。(と言っても許せませんけどね。)思い出して見れば、私もヤリチンどもに傷つけられていた頃でしたし、タダシさんの方も別れた奥さんへの復讐心や寂しさを埋めようとしていたんですね。それで惹かれあった私たちがうまくいく予定なんて、最初からどこにもなかったのです。


なにか足りない。寂しい。誰かといたい。神様仏様に祈る習慣があった時代には、そんな時手を合わせて祈ったのかもしれません。

今の私たちはどうでしょう。静かに手を合わせるより前に、今夜スケジュールの空いている人を見つけたり、出会いを求めて夜の街に繰り出したりします。恋人が神様の代わりになって、私たちは恋より大切なものを見つけていないのではないでしょうか。

いや、でもそうは言っても誰かに激しく求められたいし、それ以上重要なものを今のところ見つけられていません。清廉潔白なマリアにはもう戻れないけれど、今の私だからこそ、見えるものがある。そう信じて今日も新しい男性との出会いに出発します。

 

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