お世話になっております、株式会社たかだまなみです。自身を株式会社にたとえ、正社員としてネットでお婿さんを募集するプロジェクトから半年。そろそろ第二フェーズ(お婿さん採用)に移行したいこの頃です。


婚活中に出会った男性たちとの面白い会話をいくつか取り上げながら、結婚とは一体何なのか、と私より数億頭の良い哲学者のパイセンたちが知恵を絞ってきた命題を考え直していく企画です。しかし、考えるほどに「婚活ってつらいじゃん……。」と感じることも多々発生。みなさんはどう考えますか?

 

「男性が女性におごる?そんなの”男女平等”の社会には通用しないぜ」
たかひで氏(仮名)

【婚活はつらいよシリーズ1】結婚は自己愛との戦争なのかもしれない

弊社、株式会社たかだまなみでは婚活も"会社風"です。

「本日は株式会社たかだまなみ、会社説明会にお越しいただき、ありがとうございます。

スーツでプレゼンを始めます。会社沿革、業務内容、福利厚生、将来のビジョンと説明させて頂き、最後に質疑応答。グループディスカッションを行う日もあります。会社説明を聞いて採用試験を受けたい、と思った方のみ次の面接に進みます。


たかひで氏も面接に進んできた一人。ところがいきなりこう始めます。

「男性が女性におごらなきゃいけない考えはもう古い!だって世の中は男女平等ですよ。ダイバーシティですよ。それをたかださんはわかっていらっしゃると思って面談に進みました。」


……はい?いきなりヤベー方がきたなぁと冷や汗。

彼の言う「男性が女性におごらなきゃいけない考え」ですが、これについて語ると10万文字になってしまいますので、善悪の決着をここでつけるつもりはありません。それに「男性が女性におごらなきゃいけない」と男性が嘆くのはわかりますが、ここで男女平等を掲げることに何の意味があるのでしょう。論点のすり替えのエレガントさのないことと言ったら……。話を聞くほどたかひで氏はじぶんの何かを犠牲にしても相手に何かしてあげたい、と考えたことがないみたいでした。

さらに彼はこう続けます。

「僕はいろんな趣味があるんですが、それを止める気はないです。なので僕もたかださんのこうした面白い活動を制限するつもりはありません。」

僕って寛大でしょ?とは口に出して言ってませんが、ドヤみのある顔でニンマリ。机の下では自己愛がお漏らししちゃってますね。この人の限りなく赤に近いDV臭!開始3分で悶絶!消臭!終了!

 

「結婚することで僕の家族を幸せにしたいんです。」
まさし氏(仮名)

【婚活はつらいよシリーズ1】結婚は自己愛との戦争なのかもしれない

聞けばまさし氏はご家族全員と本当に仲が良いのだそう。わかります。私もじぶんの結婚によって家族が笑顔になってくれたらいいなと思います。

でもね。でもでもね。ご家族を幸せにしたいなら、わざわざ私を選ぶことなかれ。DV男に監禁されるのをあるあるネタにしている私でなく、フツーの娘と一緒になりなされ。私のSNSをチェックして「こんなおかしな娘はやめろ!」と絶叫する彼のお母様の姿が目に浮かびます。


そして重要なことは、私を家族の幸せのタネにするなということDEATH。わかります、家族の幸せを望む人って優しいし素晴らしいです。でも家族の幸せのために私たちはいるのかしら?まずはどうしたらわたしたち二人が幸せになれるのかってとこ、すっ飛ばしてない?なんで面接に来てるのに自分の家族の話ばかりするの?きいてないYO!


家族の幸せを声高に言う人に簡単に騙されてはいけません。こういうタイプの人ほどあなたの作った卵焼きにケチをつけます。「これはママの作る卵焼きとちがう!」と間もなく騒ぎ始めるでしょう。

友人にもこのタイプの男性を選んだ人がいますが、旦那さんのマザコンがすぎて収集がつかず、嫁姑問題が絶えません。嗚呼、おそろしい。私は意地悪なお義母さんが家庭の皇后に君臨した瞬間、ドロンして退散します。皆さんも今のうちに忍術を学んでおきましょう。


まさし氏は優秀な大学出身の兄弟や、経営者であるお父様や、母として完璧と言い切ったお母様に「負けない」、面白芸人枠として私と結婚しようと思ったそうです。「僕は家族が大好き」と言いながら嫁はじぶんを飾る花、幸せのタネと思っている感覚……。なんでしょうこの言い表せないもどかしさ。そして選ぶとこ、私で良かったのか。この方のゆがんだ愛があなたにも伝わるでしょうか。

 

「たかださんの家に僕が嫁いだら働かなくていいんですよね?」
けんじ氏(仮名)

【婚活はつらいよシリーズ1】結婚は自己愛との戦争なのかもしれない

……却下!
※ネタじゃなくほんとにいました。

 

離婚するカップルがいう「価値観の違い」ってなんぞや

会社説明会や面接にきた方みんながこの調子ではありません。私がウェブ上で先に価値観を提示しているので、基本的に私の価値観に合うとおっしゃる方なんです。なので話がスムーズ。しかし何でしょう。お見合いよりも精神的露出、つまり私の価値観について予め知っているはずのこの方たちと話が合わない理由は。「価値観が違いました。」と別れるカップルに見るヒントが、ここにある気がします。


たかひで氏も、まさし氏も、けんじ氏も、共通点は自己愛のお漏らしが激しいことです。自己愛とはナルシストのことだけではなく、自分にとって都合のよいように相手をコントロールしようとする自己中心的な愛も含まれます。まあ愛に自己中もクソもないので、そもそもそれは愛ではないのですが。


恋愛から始まる関係では、自己愛はしばらく隠されています。「あなたしかいない。」「君しか愛せない。」きゃっきゃウフフとしている間は、全てを相手に捧げても良いなんて思います。それが時間を経て自己愛が表出すると、幻滅減点の嵐になり、お互いに譲れず、破綻します。私が恋愛結婚に疑問なのもこの理由です。ピークのある関係は維持するのに相当の努力を要しますし、どうしたって冷えて固まりがちなのです。

 

恋愛結婚って本当に幸せなの?

【婚活はつらいよシリーズ1】結婚は自己愛との戦争なのかもしれない

たかひで氏の発言「僕はいろんな趣味があるんですが、それを止める気はないです。なので僕もたかださんのこうした面白い活動を制限するつもりはありません。」は、恋愛関係になっていたならばこの発言を聞くのは結婚後だったかもしれません。「結婚のために僕は趣味のディアゴスティーニを止めて節約するよ。」なんて言ったかもしれませんね。


周りをみてください。恋愛から結婚したものの離婚するカップルの多さたるや。ギスギスした夫婦のもとで傷つけられている子どもたちが、将来私のようにメンヘラ化すると考えると胸が痛みます。みんな恋愛の初期、周りがお花畑だった頃の世界と、現実のギャップに苦しんで別れを考えるのです。でもお花畑は幻想で、お花畑の復活をいくら望んでも、叶い難いです。お花を見たければ足利フラワーパークに行ってみましょう。藤が綺麗です。

 

価値観が違うのは当たり前。自己愛とどう対峙できるのかが勝負

【婚活はつらいよシリーズ1】結婚は自己愛との戦争なのかもしれない

通常、恋愛期間が終わった後に出る自己愛はその人にとって「正義」です。卵焼きってのはママの作った卵焼きであって、あなたが作ったやつじゃないんです。わかります?

自己愛は価値観の太い柱になっているので、卵焼きは他にもいろいろあるんだよ、私の作ったのも美味しいよといっても、自分の卵焼きの神殿を壊されると思い、容赦せず攻撃してくるでしょう。


私もハイスペックだけどモラハラDV野郎に、トマトのむき方で包丁を投げられたことがあります。「トマトの皮ってのは湯むきしてあるのが当然だ!」仮に私も同じことを彼にしたとすれば完全に殺し合いの戦争になったでしょう。翌朝の新聞に「若い男女の死体、ダイイングメッセージは”トマトの皮”」……みなさん、私の墓にトマトは供えないでください。


自分を変えるより、他人をコントロールして自分が変わらないほうが楽なのです。だから彼らは自分が変わらなくても受け入れてくれそうな相手として私に目をつけたのでしょう。

婚活サードウェイブと称するこのプロジェクトは「恋愛ではない」ので、最初からたかひで氏も、まさし氏も、けんじ氏も、価値観を私に提示してくれましたが、彼らの価値観からは自己愛が噴出しすぎていて、折り合いをつけるには難易度が……。もちろん彼らは不採用で、「良い結婚ができますように」とお祈りメールをお送りした次第です。

 

そろそろ学習したいお年頃

映画やドラマ、本にもなぜこの二人はダメになってしまったんだろう……と分析できるチャンスが星の数ほど蓄積されてきました。恋愛結婚は後で苦しむことになる原因のひとつです。恋愛というお花畑では自己愛も忘れ、お互いの欠点が見えません。お花畑と現実が一つになった瞬間、地獄の始まりです。もちろん、付き合いが長かったり現実主義でお花畑が存在しないカップルもいるでしょうがそれは例外です。


結婚したいと思っている貴女。必ずしも恋愛から結婚を始める必要はないのです。むしろ恋愛というお花畑に舞い降りないことが、長い付き合いの秘訣ではないでしょうか。お見合い結婚の方が離婚率が低いのも、こういう理由からなのです。


婚活はつらい。つらいよ。ちっとも簡単じゃありません。相手のこともそうですが、自分の自己愛とも対峙しなくてはいけないからです。他人のせいにせず、自分の弱いところを認め、改善していく覚悟はあります。価値観の共有をベースに、この人のためだったら自己愛さえ越えていけると確信できる人がいればいいな……。と私は次の婚活会場へ向かうのでした。


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