お世話になっております、天使なにこにこ笑顔でおなじみの株式会社たかだまなみです。ダメ男とばかり付き合ってダメ恋愛を繰り返してきた黒歴史から、恋愛に困っている全ての女子の味方になろうと、発信を続けています。そういえば最近こんな小説を書き始めました。


(高層ビルからネオンの街並みを見下ろす、怪しい女性)
20XX年、東京。私がこの街をうろつく理由はただ一つ。救いがいのある男性(通称:救いGUY)を見つけるため。私がオトコを救う理由?それは……私にもよくわからない。

「あ〜あ!今日も街には私に救われるべきダメな男が溢れてるわね!」

わざと大きな声で言ってみる。けれど、誰も振り向いたりしない。だってみんな自分のことダメな奴だなんて、思っていないのだから。


……私が構想を練っているチープなギャグラブコメ、「ダメ恋愛バスター」(発売予定未定・完成日未定)の冒頭部です。主人公はなぜかいつも服の下にボンテージを着ているセクシーお姉さん。ええ、漫画描いてくれる人、募集してますよ!一緒に印税、掴みましょう!


物語のヒロインはダメ恋愛に苦しむクライアントから依頼を受けて、メンヘラ男に刺されそうになっている女性を救ったり、浮気性の男にちょっとエッチな攻撃を仕掛けて成敗していく。

そのうちに自分が戦っているのは実は自分だった、と気がつくのです……。(嗚呼、安っぽい設定。)かっこいい救世主お姉さんに、私はなりたい!ハイ!そんな訳で、前回の続きです。テーマは「メサイア・コンプレックス」!ドドンといってみよー!

 

前回のあらすじ

【婚活はつらいよシリーズ10】東京メサイア・コンプレックス女子〜偽救世主からの卒業〜

貴女の周りにも必ずいるであろうダメ男好き女子。え?もしかして貴女も?ダメな彼をなんとかしてあげたい!そういう人はメサイア・コンプレックス(以下、メサコン)の疑いがあります。

メサイアとは救世主のことです。他人に適度な優さをもって接するだけならただの救世主(メサイア)的行動で問題ないのですが、深入りしすぎて、救世主どころかミイラ取りがミイラになることも多々起きます。私はもうカッピカピ〜!

私がダメ男製造機なのは、メサコンを発揮して彼が欲してもいないことまであれこれ手助けをして、ナメられてしまうから。ダメ男は母性をくすぐってきますし、一緒にいて楽しいんですが、悲しいかな。ラブラブ期が続かないのがダメ男との恋愛の特徴。

メサコンの私は誰かを助けることで、自分の価値が上がるのではないか、と思ってあがきます。(しかしもちろん悪い結果に終わります。)
救われたい、だから誰かを救いたい……。それは救世主ではなく、救いのベクトルが常に自分に向いている偽善者だ、というのが前回までのおはなしでした。

 

ダメ男をなんとかしてあげたい!と言うワードが飛び出たら

ダメな彼をなんとかしてあげたい?いいえ、他人のために貴女ができることはほとんどありません。それより自分の闇に満たされた深淵をのぞいてみましょう。

私の場合、幼少期から機能不全家族の中で育ちました。見捨てられたくない、といつも怯えています。「両親にとって価値ある娘でなければいけない」という脅迫観念に気づいたのはここ数年のことです。
そんなトラウマから、付き合った相手が喜ぶことを先回りして、なんでもやってあげようとあれこれはたらいてしまったのでした。

もちろん悪気はありませんし、無意識なので気づきません。周りから見れば、相手の成長の機会を奪い、意志を弱体化させ、すっかり私に依存するように仕向けているらしいのです。
そのうちに男たちは掃除をしなくなり、働かなくなり、暴力を振るい始めます。わたしはせっせと家事をし、彼のために昼も夜もダブルワークをして、不幸な状態を甘んじて受け入れます。

たかだ「殴られて辛いけど、彼をわかってあげられるのは私しかいないの!(=こんな人に付き合えるわたしはスゴい!)」

友人「いや、早く別れた方がいいよ。」

たかだ「彼のためなの!(=もっと彼は常識的になった方がいい、私の言う通りにしたらうまくいくのに……。)」

友人「いや、早く別れ……以下略。」

たかだ「そうかな、そう……する……。(=もう友人に相談するのはやめよう。彼のことを理解できるのはやっぱり私しかいないし、愛する彼を批判されたら辛い。)

悪循環バスはこうしてグルグルと、地獄町三丁目付近を走り続けます。降車させて〜!と叫んでも、バスの外にいる人は「乗りたくて乗ったバスなんでしょ?」と構わず行ってしまいます。
ぜひ、ダメ男が好きで悪循環バスに乗車中の友人を見かけたら、降車のお手伝いお願いできませんか。このバスは一度乗車すると、恐ろしいことに一人では降りられないんです。

 

メサコン誕生のあれこれ

【婚活はつらいよシリーズ10】東京メサイア・コンプレックス女子〜偽救世主からの卒業〜

救世主イエスは馬小屋で生まれましたが、メサコンはどこで生まれるのでしょう?取材の結果、人によってメサコンになるきっかけは様々だということがわかりました。

リサさん(仮名)は自己肯定感(自分は価値ある人間だと思えること)が低いために、誰かのためにならなければ存在してはいけないと思い込んでいたそうです。だから他人のために、普通の人が嫌がるようなことも進んで手伝います。
「頑張らざるを得ないんです。役立たずなら、ここにいてはいけないと言われることが怖いんです。」比較的おとなしい性格だったリサさんは、小学生の時に「あいつはいてもいなくても一緒だよね。」と仲間外れにされるイジメ経験があり、ただそこに存在するだけではダメなんだと何かと行動するようになったそうです。

マユミさん(仮名は親から虐待されて育ったことがきっかけではないか、と言います。「今思えば躾(しつけ)だからと言い訳できないレベルのことをされていました。
母親はいつもあんたのためにやってあげてるのよ!の一点張りで……。気がつけば私も付き合う彼に同じことをしているんです。まだいないけど、将来は子供にも母親と同じことをしてしまいそうで……。でもこの事実に気がついてから、母親も辛かったんだなと理解できたんです。」

サヤさん(仮名)は「酷い体験や過去があったけれど自分は他の人と違って運が良く、すぐに立ち直ることができたんです。回復の早かった私だからこそ、誰かのためにならなければバチが当たりそうで。」とノブレス・オブリージュ(貴族や有名人、富裕層など特権階級にある人たちが社会の模範となるように振る舞い、何か施すべきだ、と言う考え方。)を強く感じてしまい、困っている誰かを救う使命があると感じるんだそうです。

私の場合は田舎の長女でにありがちな「お姉ちゃんだからしっかりしなさい。」を真面目に受け取りすぎたのもありますし、父母の仲が悪く険悪だった家庭で、役に立たないと捨てられると思い込んだことがきっかけです。
私が楽しく明るい雰囲気を作らなければ家族はあれよという間に崩壊しそうでしたし、誰かのために頑張ることで「こんなに頑張ってるんだから、大丈夫だよね?」と自分を安心させる材料にもしていたと言うわけです。
こうして聞いているとみんなの人生、切なくて泣けてきます。

 

メサコンを乗り越えて、素敵な男性と付き合いたい!

私がダメ男にフルボッコにされた理由は、まぎれもなく私がダメ女だったからです。これは認めざるを得ません。
それにダメと言っても、何がどうダメなのか。これを解析しなくては、永遠に傷つき続け、周りの友人や家族を振り回してしまう……と危惧して、自分と向き合う辛い作業を今でも続けています。

明日解決するようなことではなく、今世、一生かけて取り組んでいく課題なのでしょう。お恥ずかしいことに、以前は単に男運が悪いのだと思っていたんですよ。

「男運」とか口走っている貴女!男運なんて存在しません。すべて、引き寄せているのは自分自身なのです。自分へのブーメラン発言すぎますね。ああっ!辛すぎて全身から血しぶきがっ!

私は四年生大学を卒業し、普通に働いて日本のGDPに貢献できる能力はあるはずなのに、恋愛をすると自立できず、住むところに困り、挙げ句の果てには命を落としかけます。
これではいけません。もっと日本のために、しっかり税金を払うために頑張らなくては……。
そう決心して、今日も街のダメ男を見かけては疼く子宮の声を無視しながら、婚活に励んでおります。
努力すればきっと素敵な男性に出会える。そう信じています。

 

発信することさえもメサコンである

【婚活はつらいよシリーズ10】東京メサイア・コンプレックス女子〜偽救世主からの卒業〜

「普通なら恥ずかしくてやらない、自分の黒歴史を晒して婚活をするのも、メサコンの一種だろう?」と意地悪な友人に言われます。ひどい!でもその通り(キラッ)!確かに、誰かを救ったり、問題を乗り越えるだけの価値がある素晴らしい人間なんだ、と思い込みたいのかもしれません。

「自分のことなのに、なんで『かもしれない』なんて曖昧な言葉を使うんだ」とおっしゃる方もおられるでしょう。それがこの問題の闇深さなんです。

もし本当の自分というものがあるなら……。真の私がなりたいものと理性の自分が一致するなら、「幸せになりたいのにダメ男を選ぶ」矛盾も起きませんし、メサコンが問題になったりはしません。いえ、本当は逆なのかもしれません。

理性では幸せな明るい家庭を築きたいと言いますが、真の私がダメ男と付き合う等の問題を作り出しているのかもしれません。問題を解決して自己を高めようとし(でも多くの場合解決できず玉砕)、相手も私も不幸になります。この裏腹さ、もどかしいです。

 

「私には価値がある、生きる価値がある」と誰かに言ってほしい病

私が生きていることを誰かに承認されたい。普通ならきっと物心つく前に身について普段意識することもない感情なのかもしれませんが、私はアラサーの今でもそんなことを渇望しています。要するに子供なのです。
もう自分のぷりぷりのお尻は、自分で拭かなくてはいけないお年頃。わかっているんです。そこで「私を認めて!」と承認欲求をこじらせ、なおかつ他人を救おうと活動しているメサコンの貴女にも圧倒的自己啓発本、「自助論」の一節にもある一節をお贈りします。

”天は自ら助くる者を助く”ー中略ー自分で自分を助けようとする精神こそ、その人間をいつまでも励まし、元気づける。その人のために良かれと思って援助の手を差し伸べても、相手はかえって自立の気持ちを失い、その必要性も忘れるだろう。保護や抑制も、度がすぎると役に立たない無力な人間を生み出すのがオチである。
(出典:自助論/サミュエルスマイルズ 竹内均訳 三笠書房


これまじで私のこと言ってますよね?この本は150年も前に書かかれているのに、この事実を知らなかったとは……。ああん、教科書に載せるべきですよこれは!自分で自分のことを助けて努力する。意識高いですねぇ。

でも焦ることなかれ。貴女自身が自分のお尻を拭く作業も大切ですが、自分でお尻を拭きやすい環境、つまりみんなで助け合ってお、お尻が拭きやすい環境に身を置くことが何よりも大切です。お互いのお尻を拭き合うためにこの世界はあるんです。……多分。

 

さぁ、素敵な恋愛始めよう!

【婚活はつらいよシリーズ10】東京メサイア・コンプレックス女子〜偽救世主からの卒業〜

婚活はつらいよ、シリーズも10回目。いつも読んでくださりありがとうございます。
賢い皆さんなら、この短いの物語の中に108個くらいの人間的な問題点を指摘できることでしょう。
それに、婚活をつらくしているのはお前のせいじゃないか!と言うツッコミもありがたく頂戴したいです。さぁ、もっと強く私をぶって!さぁもっと!

自分を見つめる作業は拷問以外の何物でもありません。でも、きっと、これが生きているってことですよね?血まみれで、みっともなくて、惨めな私。これが生きるということなら、たまに死にたくなっても誰が私を責められるでしょうか。

ちょっぴり弱音を吐くと「俺がお前を助けてやる!」とさらなるメサコンを呼び寄せます。私の周りはメサコン同士が救いあう面白い状況になっています。まぁ、これはこれで良いか……。メサコン卒業の日も近そうです。

これからも、まだまだかっ飛ばしてイキますよ!次回もお付き合いくださいね!


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