「ゆとり世代」という言葉は、職場で「自分に甘く、周りの迷惑を考えられない人間」という意味で使われることが多いですよね。

「これだからゆとりは……」と言われて悔しい思いをしたことのある人も多いと思いますが、恋愛ではどうなのでしょうか? ゆとり世代の恋愛観や、別の世代と恋愛する際の注意点について説明します。

 

1. ゆとり世代と呼ばれる人達の年齢

ゆとり世代の恋愛観とは? その特徴や別の世代と恋愛する際の注意点

ゆとり世代には「1987年4月2日~2004年4月1日生まれ」の人が当てはまります。
※参考元:キャリアパーク! ビジネス


それまでの詰め込み教育が子供の人間性に大きく影響しているのではないかという文部科学省の考えにより、勉強の時間を減らして豊かな人間性を育むための心の余裕を確保しようというのが目的でした。

ですが、そのために「自分を一番に考えてなにが悪い?」という考え方の若者が増え、職場で様々なトラブルを引き起こして周りが困っている……という事例がたくさん報告されています。

しかし、同じゆとり世代でも、自分に厳しく、人には優しく、まじめに働いて人間関係も順調という人はたくさんいるので、ゆとり教育の結果というよりは、本人のそれまでの生き方や生育環境が影響しているということではないでしょうか。

 

2. ゆとり世代の恋愛観について

ゆとり世代の恋愛観とは? その特徴や別の世代と恋愛する際の注意点

ゆとり世代は恋愛に対する興味が薄いと言われています。

異性と付き合うよりも自分の好きなことに熱中しているほうが楽しいし、面倒なことも起こらないので「お年頃」と呼ばれる年齢になっても積極的に彼氏や彼女を作ろうという気はなく「いないならいないで別に良い」というスタンスで毎日を過ごしているのですね。

また、ゆとり世代が10代になる頃にはすでに携帯が普及しており、直接話さなくてもコミュニケーションがとれる環境が整っていました。

そのため、異性と会話をする能力が低下し、気になる人がいてもうまくアプローチできずに困る人が続出したのです。

携帯は非常に便利なコミュニケーションツールですが、皮肉なことに、人間が当たり前に持っていた能力を奪うことにもつながってしまったのですね。

 

安定した冒険のない恋愛を好む

ゆとり世代の恋愛の特徴として、恋愛に対する貪欲さがないというのがあります。

好きな人ができれば付き合いたいとは思うけれど、自分の時間も同じぐらい大切にしたいので、毎週デートしなくても良いし、普段はLINEでコミュニケーションがとれれば十分。

また、男女平等の教育を受けてきたので「デート代は絶対に男が払うべき!」という先入観がなく、デートにかかる費用をきっちり割り勘にするカップルも多いです。

そして、ドラマティックに燃え上がる恋愛に憧れはしても、自分がそれを体験したいとは思いません。そういうものは映画やドラマで楽しめば良く、実際の恋愛は波風を立てず、安定した関係が築ければ良いと思っているのです。

日本には「草食男子」が増えていると言われていますが、これぞまさにゆとり世代という感じですよね。

 

3. ゆとり世代の前後にはどんな世代がある?

ゆとり世代の恋愛観とは? その特徴や別の世代と恋愛する際の注意点

ゆとり世代の前に当たるのは「ミニマムライフ世代」。1980~1988年の間に生まれた人がこれに該当します。

バブルの崩壊で世の中が激変する様を目の当たりにしており、しかも就職氷河期で非常に苦労してきた世代のため、堅実な考え方をするという特徴があります。

ゆとり世代の後に来るのは「さとり世代」。生まれた年はゆとり世代とほぼ同時期ですが、生まれた時にはすでに日本が不況だったので将来に夢が持てず、好きなことに散財するよりも、コツコツと貯金をして、少しでも安定した生き方をしたいという気持ちが強いです。

こうして見てみると、ミニマムライフ世代~さとり世代にかけては「余分な出費をしたくない」「冒険したくない」という共通点があることが分かりますね。

ミニマムライフ世代以前の日本人は、恋愛を大いに楽しみ、デートにもたっぷりとお金や時間をかけ、青春を謳歌しようとしていたものですが、今の10~30代の人達には、そんな風に思う心の余裕がないのかもしれません。

また、一度も結婚をせず、生涯独身を貫く人が増えていますが、これも家庭を持つことの幸せよりもリスクが勝ってしまう今の世の中では致し方ないことでしょう。

 

ミニマムライフ世代・さとり世代との恋愛で気を付けること

ゆとり世代とミニマムライフ世代・さとり世代は、物事に対する価値観が一致しているため、恋愛においてもそれほど大きな波風は立ちにくいと言えます。

将来への不安を抱えているので、デート代は極力切り詰め、お金のかからないことをして貯金を増やそうとしますが、双方がそれに納得していれば問題なし。結婚願望が薄いので「今、こうして楽しく付き合えていればいいや」と、どことなくふわふわとした関係を保っているカップルも多いでしょう。

ただ、ミニマムライフ世代にはまだまだ「上司の言うことは絶対」と信じている人も多いので、このあたりが自分の時間を最優先するゆとり世代との間にズレを生む可能性はあります。

「どうしていつも仕事が優先なの!」とケンカになる前に、お互いの価値観についてじっくり話し合っておくと良いですね。

 

その他の世代とお付き合いする時は

ゆとり世代がミニマムライフ世代以前の人とお付き合いすることになった時は、双方の間に大きなズレが生じる可能性があります。

好景気だった頃の日本を知っている人は「頑張ればなんとかなるかも」という野心を持っていることも多いし、デートや結婚に対する考え方も違います。

ゆとり世代が「もっとのんびり行こうよ~」と言っているのに

「休日は絶対に2人で会わなくちゃダメ! デートはあそことココに行って、食事はこれを食べて、連休には海外旅行もしよう。あと、LINEじゃなく、直接電話で話したり、会ったりしたほうが良くない?」

と詰め寄られ、うんざりして別れてしまう……なんてこともあるのではないでしょうか。
ここまで極端じゃなくても、一緒にいてどこか噛み合わないと感じる瞬間は多いかもしれませんね。

また、このようなカップルが結婚をした場合、お金や子育てに対する考え方でケンカになることも十分に予想されます。

ゆとり世代は無駄な出費を抑えてコツコツと貯金したいのに、別の世代は「人生は楽しむもの!」と趣味や交際費にどんどんお金を使ってしまう。子供にかける教育費や被服費などについても「ケチケチするな!」と言われてしまうかもしれませんよね。

また、休日の過ごし方、自家用車の所持、住むところのレベル、友人との付き合い方など、ありとあらゆることでいちいち衝突する可能性があります。

プライドよりも実用性を取るゆとり世代に比べて、ミニマムライフ世代以前の人は「人からどう見られるか」ということに対する関心が大きいので、ゆとり世代のやろうとしていることが我慢できず、結局「相性が良くないから別れよう」となってしまうことも十分に考えられるのです。

恋愛が盛り上がっている間は良いのですが、2人の関係が落ち着いた頃にこうした世代間のギャップが浮き彫りになりやすいので「私たちなら大丈夫」と過信せず、このような問題についてじっくり話し合う時間も持つようにしましょう。

 

4. おわりに

ゆとり世代はなにかと批判の的になりやすいですが、自分を大切にし、今あるものを守って堅実に生きたいという考え方は決して間違っていません。

ただ、それがワガママになるほどだと社会生活においてトラブルが発生するので、ある程度周りに合わせる努力は必要かもしれませんね。

恋愛においては、前後の世代とはうまくやっていけそうですが、それ以前となるとすれ違いが起こりがちです。ジェネレーションギャップは放置すると大きな問題にも発展するので、その都度じっくり話し合いの機会を持つようにしましょう。